NEDO ROSセット基本設定
NEDO ROSセットを起動した際に,使いやすくするための基本的な設定を行います.
解像度の設定
VMwareなどの仮想マシンでROSセットを起動した際等では, 起動時の画面の解像度が低く,画面が狭いことがあります.
あらかじめ,画面を可能な限り広く設定しておいた方がよいでしょう.
まず初めに,左下の●が9個のボタンをクリックし, 検索ウインドウを開きます.上部の検索窓に disp と 入力すると,左に 設定 右に ディスプレイ と 表示されますので,そのアイコンをクリックします.
ディスプレイの設定画面が開いたら,適切な解像度を選択します.
新しい解像度を設定したら,「このディスプレイ設定を保存しますか」 と 表示されますので,はい を押して設定を確定させます.
以降,広い画面で操作することができます.
端末 (Terminal) のブックマーク
ROS/MoveIt! を利用する際衣には,端末 (gnome-terminal : コマンド入力端末) を頻繁に起動しますので,左のランチャーに端末起動ショートカットボタンを 登録しておいた方が便利でしょう.
まず,上記と同様に左下の●が9個のボタンをクリックし, 検索ウインドウを開きます.上部の検索窓に term と入力すると, 以下のように,候補となるアプリケーションが表示されます. 端末 アイコンをクリックし,ターミナルを起動します.
端末起動画面は以下の通りです.
左側の端末のアイコンを右クリックし,コンテキストメニューを 表示させます.
お気に入りに追加 というメニューがありますので, クリックすると,以下のように,左側のランチャーに追加されます.
ROS環境設定
ROSでは,ROS使用時に必要な環境設定が /opt/ros/melodic/setup.bash という ファイルに用意されていますので,これを読み込み,ROS の環境を設定します.
$ source /opt/ros/melodic/setup.bash
これは新しくターミナルを立ち上げて ROS を使用する前に毎回必要になります. 下記のように .bashrc ファイルに設定を加えて ターミナル起動時に setup.bash を自動で実行し ROS 環境になるようにしておくと便利です.
$ echo "source /opt/ros/melodic/setup.bash" >> ~/.bashrc
- 注意: 上記コマンドの
>>
を>
にしてしまうと元々あった .bashrc 内の設定が消えてしまうので気をつけてください.
.bashrc の設定ができていると以後のターミナルを起動するたびに行う
source /opt/ros/melodic/setup.bash
は不要です.
ここで,今コマンドを入力した端末で以下のコマンドを入力します. 環境変数にROSという文字列を含むもののみを表示させてみます.
$ env | grep ROS
$
何も表示されません.今度は,新たに端末を立ち上げて, 再度同じコマンドを入力して見ます.すると, 今度はROS_で始まる環境変数が多数見つかるはずです.
$ env | grep ROS
ROS_ETC_DIR=/opt/ros/melodic/etc/ros
ROS_ROOT=/opt/ros/melodic/share/ros
: 中略
ROS_DISTRO=melodic
$
もし,新しく起動した端末で,ROS関係の環境変数が見つからない場合は, 上記の設定,手順が間違っている可能性がありますので, まずは ~/.bashrc の最後の部分を確認して,再度設定を行ってください.
次は,シミュレータを実際に起動してみます.